【宿泊記】 星野リゾート 界 熱海 別館ヴィラ・デル・ソル は温泉地に佇む非日常空間のリゾートだった
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続ける星野リゾート。
そりゃめちゃええホテルなんでしょうがお値段もそこそこするということで、貧乏性な自分は泊まることはないかなぁ、と思っていたら、親戚の結婚式で宿泊をご招待してもらい、今回タダで!泊まることが出来ました。
■界 熱海 別館 ヴィラ・デル・ソル
今回宿泊したのは、熱海にある 星野リゾートの温泉旅館ライン「界 熱海」 普通なら和室タイプなんですが、ここ界 熱海には別館として、「ヴィラ・デル・ソル」なる、有形文化財にも登録された歴史ある洋館を増築したオーベルジュホテルが設けられてます。
本館を見上げる海沿いに佇む、伝統的ルネッサンス様式の別館ヴィラ・デル・ソル。たった7室だけのプライベートな空間が保たれた、全室オーシャンビューの洋室です。2008年には国の登録有形文化財に。お飲み物を備えた優雅なサロンは、本館にお泊りの方にもご利用いただけます。
結果、大満足の宿泊になりましたので是非みなさんにオススメしたいと思い、記事にしてみました。
オススメポイントは4つ!
- 全室オーシャンビュー
- お洒落な洋館建築
- モダンな温泉露天風呂
- 海のフレンチのお食事
①全7室、全てオーシャンビューのお部屋
今回はオーシャンビューツインに宿泊。40平米で広さは充分。子供がいるからか?ベッドは初めからくっつけられていました。
白とびしてますが、大きな窓からは緑と相模湾が望めます。プライバシー性も高いです。
バスルームは大きなバスタブ付き。珍しくドイツのコーラー社製の水周りでした。
正直、客室自体は所々古さを感じるところもややありますが、気配りでうまくケアされてあるなという印象です。
②有形文化財に登録された洋館建築の非日常空間
熱海の外れ、海岸線の森の中にぽつんと佇む、どちらかといえば場違い感すらある洋館。
明治32年、紀州徳川家15代徳川頼倫(よりみち)侯爵が東京飯倉町の自邸内に建てた日本最初の近代的図書館は、「南紀」と徳川家家紋「葵」にちなみ、「南葵文庫」と命名されました。大正9年には蔵書数が12万冊にも及んだといわれています。その後、昭和8年に16代頼貞公の別荘として大磯に移築され、「太陽の館」を意味する「VILLA DEL SOL」(ヴィラ・デル・ソル)と名づけられました。昭和54年、8年の歳月を費やし現在の場所に移築・修繕が行われ、星野リゾート 界 熱海の別館となった今でも、フレンチを味わえる海辺のオーベルジュとして人々を迎え入れています。
中に入れば映画に出てきそうなクラシックな出で立ちです。
この建物が増築され、ホテルエリアにつながっています。とは言っても全7室のこじんまりとしたホテルです。
③隈研吾設計の絶景露天風呂!一度は入る価値アリです
温泉風呂は本館である界と共用になっています。ホテルの裏口を出てひたすら階段を登ってお風呂に向かいます。崖の上にある界からは階段を下って行くことになります。
この階段が長い長い。思わず息が上がる距離だけどその分、わざわざ風呂に崖を登って行くという非日常性と期待感が高まりますね。
お風呂はヒノキの内風呂「走り湯」と露天風呂「古々比の湯」の2種類あり、男女日替わりとなります。いずれも本館と別館をつなぐ崖の中腹にあり、登竜坂と呼ばれる階段を利用する必要があります。
2つのうち特筆すべきは、建築家隈研吾が設計した古々比の湯。別館からは走り湯を過ぎたさらに上の方にあります。小走りで駆け上がるともう息も絶え絶えです。
坂を上り途中から室内に入ります。
障子を開けると、この景色が広がります!総ガラス張りの脱衣所の先に、露天風呂。
洗い場も洒落てますね〜
遮るもののない開放感。
洗い場からも森と相模湾が一望できます。シャワーもお洒落。鏡なんざなくても構いません。
スキンケアグッズも充実です
脱衣所にタオル類が備えてあるので手ぶらOK。
風呂から上がると、空中湯上り処「青海テラス」で湯涼み。木々に囲まれ相模湾を見ながら、レモン水片手に贅沢な時間を過ごせます。
ナトリウムを多く含む熱海の泉質の特徴でしょうか、とにかく湯冷めしにくくいつまでたっても身体がポカポカでした。名湯と呼ばれるのは理由があるんだなと実感です。
ちなみに内風呂の走り湯はこんな感じ。こちらも充分いいお風呂でした。
④絶品。洋館で頂く一期一会の海のフレンチ
一期一会の海のフレンチと称するお食事もこの宿の魅力。
今回は結婚式のお披露目ディナーパーティーの利用でしたので、通常宿泊とは異なる内容でしたが、とにかくお料理がおいしかったです。当たり障りないホテルの披露宴のレベルとは本当に世界が違いました。
子供の相手でいっぱいいっぱいで写真が撮れず残念ですが、伊勢海老、アワビ、真鯛、ブイヤベース、和牛と4番エース級が勢ぞろい。どれも丁寧な味付けと調理で最高でした。
宿泊せずとも、夕食のみの利用も可能とのことです。
朝食も、一品ずつサーブするスタイルで、フレッシュジュース、サラダ・クラムチャウダー・スクランブルエッグ・ヨーグルトにパン各種とこちらも丁寧なお料理で朝からテンションが上りました。
*写真は公式ページより
■まとめ
星野リゾート 界 熱海 ヴィラ・デル・ソルは、日本屈指の温泉地にあって、文化財の洋館建築や浮世離れした露天風呂、オーシャンビューの客室、絶品フレンチなど見所・魅力満載のお宿でございました。とにかく、なんとも言えないプライベート感・非日常感抜群で、ここは本当に熱海なのか?と最後まで信じられないほどでした。
前から気になっている方、温泉フリークの方、変わったリゾートホテルをお探しの方、ぜひおすすめです。